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【講座レポート】第5回:古川大輔さん《ビジネスプランの作り方〜収支計画〜》

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今年も横浜からソーシャル分野での起業を目指す『ソーシャルビジネス・スタートアップ講座』が始まりました。わずか2カ月間全15コマの講義を通じて、最初の一歩を踏み出すための、必須な「起業家マインド」「ビジネスプランの作り方」「資金調達」「プレゼンテーションスキル」などを身につける短期集中型のプログラム。座学に加え、さまざまなスタイルのソーシャルビジネスの実践者から、直接学ぶ機会や、現場視察会も実施。これまでに90名以上が修了、10名ほどが法人化している。
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今回は公認会計士の古川大輔氏による「ビジネスプランの作り方②」。前回は主にビジョンや事業領域についてのお話でしたが、今回はより現実的にテーマは「お金」。やはり先立つものがなければ、せっかくの事業も先へは進みません。収支計画についてお話いただきました。
 

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古川大輔
古川総合事務所
 
◆プロフィール
1974年8月生まれ。慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。大学在学中は水上スキーに没頭。
全日本学生選手権団体優勝(1997)、東日本選手権大会個人総合3位(1996)。「将来は小さくてもいいから経営者になりたい。」
という漠とした思いのもと、まずはビジネスの基本的なリテラシー(IT・会計・語学)を身につけるため、デロイトトーマツコンサル
ティング(現アビームコンサルティング)に入社、ITコンサルティングの業界に身を置く。大手リース会社にて、30億円規模の基幹
システム導入プロジェクトに従事しつつ、Oracle Master、MCSE等のベンダー資格を取得。28歳になり、「ITはある程度身に
ついた。今度は経営を学ぼう。」と会社を退職、公認会計士試験の勉強に専念する。2004年公認会計士第2次試験合格。
同年優成監査法人入所。監査業務及び財務デューデリジェンスの他、品質管理委員会に所属し法人全体の品質管理活動に
取り組む。2006年オーナー企業総合研究所に出向し、IPOコンサルティング、M&Aエージェント業務、株価算定等の業務に携わる。
2007年株式会社クララオンライン(インターネットサーバホスティング事業)の取締役最高財務責任者に就任。中堅ベンチャー
CFOとして、8年間に渡り現場で汗を流す。泥臭い経験と知識をもとに「中小企業経営者のよき相談相手となり総合的に支援して
いきたい。」と2015年3月独立、古川総合事務所(公認会計士事務所と行政書士事務所の合同事務所)を設置し代表に就任。
現在に至る。公認会計士、税理士、公認情報システム監査人(CISA)、日本公認会計士協会東京会 中小企業支援対応
委員会 委員(2015/7/1~)
 
古川総合事務所:http://furukawa-firm.com/

 

営利企業から学べることはたくさん!
ソーシャルビジネスでも市場と向き合おう。

冒頭は、経済学の基礎の基礎の話。資本主義では、数々の起業があり、そのうち淘汰されながら結果的に生き残ったのが、いま存続している企業。とにかく組織が存続するためには利益が必要!
利益がでたら資本家に配当できるのが営利企業で、社会的意義のある事業への再投資に回すのがソーシャルビジネス。ソーシャルであっても市場経済の中では、適正価格でサービス提供する必要がある、と古川氏。そもそも営利企業も存続しているだけで社会貢献をしているとも言えます。
 
とにかく、営利企業から学べることはたくさんある、儲け主義の企業などごく僅か、どこの企業も必死です、と。まずは、ソーシャルビジネスも営利企業も、資本主義の市場を舞台にビジネスの手法を用いて、勝ち抜いていく必要がある。ソーシャルの前に組織として存続しなければならない、ということを話していただきました。
 
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次に、前提として、経営者とサラリーマンでは考え方そのものが違うので、起業したいなら起業家に話を聞きましょう、と。経営者には数字のセンスが必要だし、サラリーをもらう立場とはそもそも金銭感覚が違う。また、収支計画は“素早く作る”のが肝心。計画に時間を割きすぎてはいけない。計画通りになんて進まないもの。収支計画はPDCAを回すことが大事、とも。
 
これらの話のベースとして、なにより「強い信念」が必要だと古川氏。誰にも見向きされない起業時には自分を信じ、軌道に乗ってきたら謙虚さを忘れない、そして社会に認知されるようになったら非難にも打ちひしがれない強さもつことが大事。収支計画に関する具体的な内容とあわせ、マインドの大切さも説いてくださいました。
 
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午前中の講義終了後は受講生の皆さんとランチ交流会。
事務局からちょっぴり楽しいグループワークを一緒にやり、距離が一気に縮まりました!

 


次回の講義テーマは……
 
 
先輩起業家による事例紹介
 
今回で、講義も1/3が終了。受講生の皆さんも事業の構想を現実的に練り始める段階に入り、お金の話もリアルに響いた様子。
次回は、すでに起業をしている先輩起業家である一般社団法人グッドネイバーズカンパニー代表理事の清水愛子さんからお話を伺います。
 

ソーシャルビジネス・スタートアップ講座第6期の募集は10月5日まで!お見逃しなく!
 
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