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【イベントレポート】NPO法人スマイルオブキッズ「第1回横浜遊び方研究会」に行ってきました!

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INNOVATION SCRUM PROGRAM

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このプログラムは、マスマスを運営する関内イノベーションイニシアティブ株式会社が実施するソーシャルビジネスを経営する8事業者を半年間“地域”全体で応援する、アクセラレーションプログラム。

横浜で活躍する起業数年目のソーシャルビジネス事業者と、横浜で働き暮らす市民の皆さんの中から“プロボノ”という新しいボランティアワークを通じて、8組のソーシャルビジネス事業者がそれぞれの課題を“持続的”に解決していけるビジネスへレベルアップするためのプラットフォームとして平成28年度ソーシャルビジネス成長支援事業(横浜市経済局委託事業)の一環として行われます。
プログラム詳細はこちら

 
突然ですが、「小児ホスピス」をご存じですか?
 
一般的にホスピスというと、末期のがん患者の方が緩和治療や終末期医療を受ける施設というイメージですが、「小児ホスピス」は少しまた違った意味合いがあります。小児がんや脳腫瘍などによって余命宣告を受けても、やはり子どもは子ども。まだまだ遊びたいし学びたい、死の直前まで成長し続けます。

そんな子ども達のためのホスピスを作る動きがここ横浜にあります。
 
 
「ヨコハマ・イノベーションスクラム・プログラム」に参加している事業者の一つである、NPO法人スマイルオブキッズは患者家族の滞在施設やきょうだい児の預かり保育などを行なっている団体。日本にはまだ数少ない小児ホスピスを横浜市金沢区に建設するために、NPO代表の田川尚登さんはじめ多くの関係者が精力的に活動をしています。
 
今回はそんなNPO法人スマイルオブキッズのイベントに参加したようすをレポートします!
 

▶︎NPO法人スマイルオブキッズ
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患者家族の滞在施設運営事業や、病児のきょうだい児預かり保育事業など、病気や障がいのある子どもとその家族の支援を行なっている。新規事業として、2020年までに小児ホスピスを設立することを目指し、そのための活動を現在進めている。

 

五感をつかった遊びが子供の成長を支える!

「横浜遊び方研究会」は屋外で遊ぶことのできない子どもたちが楽しめる遊びを研究します。第1回目が昨年10月末に開催されました。
 
前半は、大阪市立総合医療センター小児科医である岡崎伸先生から、難病小児の現状や遊びの大切さなどについてのお話を伺いました。
 

大阪市立総合医療センター小児科医の岡崎伸先生
全国には約20万人の重い病気を持って療養している子どもたちがいるのですが、難病に対して国としても力を入れ始めている昨今、それでもまだ日本では院外のケアなど全人的なケアが足りていないのだそう。また、制度が整いつつあっても、「遊び」という分野を制度で補完することはなかなか難しいのが現状とのことです。岡崎先生は「そうであっても、やはり子どもたちは待っている。“Start Small”出来ることからはじめましょう」と言います。この研究会に来ている方の中には関係者も多いですが、一方で難病や現状について詳しい人ばかりではありません。そのような方にも岡崎先生のお話はとても分かりやすく、「遊び」について知見を深める大切さがよく分かりました。
 

後半は、実際に「遊び方」について研修するということで、カンガルー統合保育園の保育士国分伸枝さんが登場。「Hospital Play Specialist」という資格を持つ国分さんは、遊びは子ども達の成長に不可欠なもの、かつ楽しい時間は免疫力アップにつながると言います。遊び方研修として用意されたものは、抗菌砂、シェービングクリーム、片栗粉、食紅、水、ボタンなどの装飾物。これらの材料を渡し、「あとはご自由に遊んでください!」と一言。一瞬、戸惑う様子の人もいました。けれど、初対面の人同士もだんだんと打ち解け、材料の感触を楽しんだり、組み合わせてみたり、すっかり遊びに没頭。
 


 
最終的には、各班とても個性的な作品(?)が出来上がりました!国分さんの説明によれば、触覚だけでも子どもにとっては遊びになるのだそう。たしかに、砂やシェービングクリームの触り心地だけでも十分楽しめます。また、砂の重さやシェービングクリームの缶の音など、どの材料にも五感に働きかける要素がありました。実際に子どもの遊びを体験しながら、大人が学ぶ貴重な時間となったのではないでしょうか。
 

NPO法人スマイルオブキッズ代表の田川尚登さん
 
難病や重病を抱える子どもたちやその家族のケアは、社会にとって必要なことです。当事者だけでなく、そういった子どもや家族に心を寄せる社会へと成熟することも大切です。横浜初の小児ホスピスの設立に向けた動きに今後も注目したいと思います。

「第2回横浜遊び方研究会」 は、1月18日(水)に開催されます。一部としてゲストにTVドラマ『赤鼻センセイ』のモデルにもなった副島賢和先生をお迎えしてお話を伺うとともに、二部では今回同様遊び方の研修があります。お申込みは下記まで。
https://lhx06.linkclub.jp/smileofkids.jp/entry_asobikata.html

今回取材をしたNPO法人スマイルオブキッズをはじめとする、橫浜市内のさまざまな事業者を支援している「ヨコハマ・イノベーションスクラム・プログラム」。2月25日にはYCC ヨコハマ創造市センターにて『プログラム成果発表会』を行ないます!ぜひとも橫浜を舞台としたソーシャルビジネスの「今」を見にいらしてください。
 

2月25日成果発表会!!

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タイトル:プログラム成果発表会
日時:2017年2月25日土曜日
場所:YCCヨコハマ創造都市センター

 

横浜を舞台としたソーシャルビジネスの”今”を見にきてください!
プログラム詳細はこちら

 

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