mass×mass|関内フューチャーセンターはコワーキングスペース、シェアオフィス、ワークショップスタジオが1つとなったコミュニティプラットフォーム。今年で開設5周年を迎えました。マスマス入居者は75社を超え、マスマスカレッジなどの講座の受講生は850名を超えました。
BAYSIDE FESは起業家によるプレゼンテーションイベントとして、2011年11月に第1回を開催しました。TEDX SEEDSとコラボして開催し、多様な分野で活躍する方が登壇し、大好評をいただきました。
第3回目となるBAYSIDE FES2016はマスマス開設5周年感謝祭をかねての開催。これまでのマスマスの活動の振り返りと、これからの展望をお話しつつ、マスマスにゆかりのある起業家や全国で各地で起業家支援やまちづくりに取り組まれている方々を、これからのキーパーソンとしてお招きしてお話を伺いました。
はじめに|マスマスからご挨拶しました
弊社代表の治田友香
クリエイティブディレクターの森川正信
はじめに、治田と森川から自己紹介&これまでのマスマスの取り組みについてご紹介させていただきました。
トーク1|社会に変革を起こす起業家コミュニティづくり
株式会社 HUB Tokyoの槌谷詩野さん
◆登壇者プロフィール 槌屋詩野 株式会社HUB Tokyo共同創設者&代表取締役 国際協力NGO勤務を経て、シンクタンクにて環境・社会的責任投資分野で事業プロデューサーとして活動。 その後、途上国および欧州で日本企業のソーシャルビジネスを担当する。2012年より東京に戻り起業し、 ソーシャル・スタートアップのコミュニティ、Impact HUBの東京拠点「Impact HUB Tokyo」を設立。 2013年より起業家育成プログラム「Team360」や海外からの起業家プログラムを担当、 年間数十名の起業家たちの最初の一歩を踏み出す手伝いをしている。 ◎IMPACT HUB Tokyo : http://hubtokyo.com/
お一人目の登壇者は、マスマスの治田と共感し合える部分が多いというHUB Tokyo代表の槌屋詩野さん。
「山小屋」のイメージだというImpact HUB Tokyo。危険を伴う登山の果てにこそ得られるものがあるように、はたからは愚かに思えるようなことであっても、それを行なった先にこそ次世代があると考え、世の中にムーブメントを作り出そうとしているのだそう。
得てして特定の起業家がヒーローのように注目されがちではあるけれど、本当は起業とはそのような「点」ではなく、多くの起業家が「面」となりインパクトを生むべきであると。
そしてとにかく事業には「共感(ファン)」が大事であり、それをきちんと伝えられこと(ストーリーテリング)も大切だとお話いただきました。
後半は「インパクト投資」の話にもなり、日本ではまだまだ未開拓で活用しづらいインパクト投資ではあるものの、起業家自身ミッションに基づく事業の数値化ができるようになっておきたいとも話がありました。
槌屋さんから5周年のお祝いとして、HUB Tokyoができた年に漬けられた梅酒をお持ちいただきました!マスマスも梅酒のように、これからもどんどん味わいを増していきます。槌屋さん、どうもありがとうございました!
トーク2|地域資源を活かしたまちづくり / 古民家再生で街を元気に
一般社団法人NOTEの星野新治さん
◆登壇者プロフィール 星野 新治(ほしの しんじ) 一般社団法人ノオト 理事 新潟県出身。建設コンサルタントとして地域開発・公園設計などに携わった後、研究員として長岡造形大学に勤務。 登録ランドスケープアーキテクト(RLA)として中越大震災後の景観保全計画の作成や公共施設のランドスケープデザインなどを担当。 2008年にブランディング・コンサルティング会社CIA Inc.へ参画。ブランド・マネージャーとして、コミュニティ型商業施設開発や 飲食・食品会社などのプロジェクトを担当。2013年に退社後、一般社団法人ノオトに参画。現在は、篠山城下町ホテルNIPPONIAや 豊岡市地域プロデュース業務など、古民家などの地域資源を活かした活性化プロジェクトに取り組んでいる。 ◎一般社団法人NOTE : http://plus-note.jp/
2人目の登壇者は星野新治さん。星野さんが理事を務める一般社団法人NOTEは、兵庫を拠点に古民家を利用した地域再生を行っています。
この先日本の人口は急激に減っていく。資源の使い方もこれまでとは違うはず。ならば地域資源を活かして新しい産業を作ろう!農村の豊かさを活かそう!ということで始まったのが古民家活用。古民家はとてもクリエイティブな空間で、IT系の人やアーティストなど、いろいろな「人」を惹きつけているのだそう。
同様に古民家利用を通じて地域コミュニティに多くの人に来てもらいたいと考えている星野さん。
例えば、Uターン・Iターンの人や海外の人たちに、移住や観光で地域全体を使ってもらいたいと。今ではこの活動を通じて、「古民家は資産」という価値観を地域に根付かせることもできているのだそう。
NOTEは、古民家を“来たくなるような場”に生まれ変わらせることが得意なので、この先、全国にある古民家300万棟のうち100万棟は活用したい!という目標を持っているそうです。地域資源を活かしたまちづくりは、横浜でもおおいに参考になるものでした。星野さん、興味深いお話ありがとうございました!
トーク3|セカンドガバメントをつくろう!
コトラボ合同会社の岡部友彦さん
◆登壇者プロフィール 岡部友彦 コトラボ合同会社 代表 関内イノベーションイニシアティブ株式会社 取締役 東京大学大学院建築学修了 2004年から横浜寿町を拠点に“YOKOHAMA KOTOBUKI STYLE”と称して地域活性化プロジェクトを行う。 “モノ”づくりではなく“コト”づくりからまちづくりに取り組むかたちで、街のイメージチェンジを行うのとともに、街の資源を有効活用し、 街に新たな産業を創る取り組みを行っている。 代表的な試みとして、簡易宿泊所を改装し、外国人バックパッカーのための安宿に変貌させる安宿事業YOKOHAMA HOSTEL VILLAGEや、 街の現状とそこで行われているプロジェクトを分かりやすく紹介したプロモーションムービー“KOTOBUKI_Promotion”の制作、 通常の選挙キャンペーンにインスタレーション色を持たせて、街のイメージチェンジを図った”KOTOBUKI選挙へ行こうキャンペーン”、 街の外部環境を豊かにしていくプロジェクト”一坪縁台”プロジェクトなどがある。 ◎ コトラボ合同会社 : http://www.koto-lab.com
3番目の登壇者は、コトラボ合同会社代表で、日雇い労働者の街・寿町を海外からのバックパッカーがやってくる街に変える活動など行ってきた岡部友彦さん。いま、2020年新庁舎移転後に残される現横浜市庁舎を、ぜひとも起業家の活用できる場にしてほしい!と提案をしているのだそう。
というのも、現市庁舎が「セカンドガバメント」の資源となりうるから。
これまで、例えば家から一歩外はもう自分には関係ない、行政任せといった感じに、自空間以外関わろうとしない人が多かったけれど、このところ風潮が少しずつ変わり始めている。とはいえ、民間がいくら変わっても行政が変わらないままではどうしようもないとういうことで、行政と民間が上下ではなく横並びの関係で関わり合って、セカンドガバメントを機能させるべきだと。
その資源として現市庁舎が活用できるのだそう。あわせて、日本はまだまだソーシャルビジネスが遅れているので強い中間支援組織が必要ともお話されていました。横浜市の新庁舎も現庁舎もマスマスから程近いので、とても身近なお話でした。
そしてなにより起業家の新拠点ができたら、ますますこのエリアは面白くなりそうです!岡部さん、どうもありがとうございました。
起業家トーク|マスマスコミュニティの起業家が登場!
このコーナーではマスマスメンバーがそれぞれのプロジェクトについて5分間のピッチ大会を行いました!
ヘルスケア業界注目の起業家や、旅行アプリの開発、カバンのデザイナーなど様々な分野の起業家の方にプレゼンしていただきました!
ひとしずく株式会社の小久保啓さん
ソーシャルグッドやNPO専門の広報・PRの会社を4月に設立されました。
ヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社の坪井俊憲さん
介護・医療職への転職やダブルワークをサポートするサービスをされています。
TripHugger 株式会社代表の染谷梓郎さん
ソーシャルビジネススタートアップ講座の卒業生。現在は2FシャアオフィスTENTOに入居され、旅行アプリの開発を行っています。
株式会社AFRICA-Network/特定非営利活動法人AYINA 理事長のゾマホン・スールレレさん
日本とアフリカをビジネス面でつなげていく活動をされています。
teteの古田佐和子さん
野菜と果物をモチーフとしたカバンのデザインをされています。
プロフィール写真撮影や美味しいアルドコーヒーも
マスマスの5周年感謝祭ということで、川名マッキーさん〔家族の肖像〕によるプロフィール写真撮影会や平日お昼にマスマスのローカルファーストワゴンでコーヒーを出してくれている本牧のローストコーヒー豆屋のアルドコーヒーが特設ブースを設けてくれました!
「まるでBARで一杯飲むように気軽に」Photo BAR
プロカメラマンの川名マッキーさんによる大好評プロフィール写真撮影会。撮られることになれていない人でも、掛け声に合わせてポーズを変えていくうちに素敵な写真が。プロのクオリティをお手軽に体験していただきました!
今回は特別にメイクアップアーティストの平井聡子さんにもお越しいただき、メイク直しのサービスもしていただきました!
◎ホームページ:http://www.bicareer-labo.com/
お二人ともありがとうございました!!
挽きたての美味しいコーヒーを
アルドコーヒーさんは平日のお昼の時間にまちなか社食のお弁当販売のお隣で出店してくれています。マスマスメンバーや打ち合わせで会議室を利用されているお客様や関内エリア働いてる方達が立ち寄って利用してくれています。
アルドコーヒーFacebookページも更新中!:https://www.facebook.com/aldocoffeestyle/
最後は集まってくださった皆さんとわいわい懇談会!
AS muffinさんからのご提供!季節の野菜とフルーツやナッツを組み合わせて作る手作りマフィンは大人気◎