マスマスが毎月第1金曜日に開催している、月ごとのテーマに沿ったゲストのお話を聞きながら、参加者同士もゆるりと交流できる「mass×mass Cafe」
8月7日金曜日に開催された「mass×mass Cafe」のテーマは『かながわの街でどう暮らす?〜まちづくり×不動産屋さん〜』with BEER サーバー。
最近は空き家が急増しているというニュースをよく見かけます。高齢化が進み、人口が減少していく日本では、さらに空き家の増加が見込まれます。一方で、古民家を所有しているけれど管理することが難しく、価値のある物件を持て余しているところも多くあります。空き家が増え、街から人がどんどん減ってしまう。これから自分たちの街はどうなってしまうんだろう。
そんな中、まちの不動産屋さんが、素敵な場づくりやコミュニティづくりを実践しながら、あたらしい視点で街の魅力づくり、発信をし始めています。今回はそんなオモシロ不動産屋さん「エンジョイワークス」の角舞子さん、「旧三福不動産」の山居是文さんをお呼びしての「mass×mass Cafe」。今回は納涼祭も兼ねての開催。ビールサーバーを用意して(開始1時間で売り切れ)とマスマスからほど近い横浜元町の老舗肉屋の「大木の肉屋」さんで大量にお肉を仕入れ、わいわい盛り上がりました。
(左)山居是文さん (右)角舞子さん
enjoystyles / エンジョイスタイル : 鎌倉・葉山・逗子・湘南の不動産。海が見える土地、古民家のリノベーション、緑に囲まれた別荘など個性的 な物件を多数掲載する不動産サイト。積極的に家づくりに参加できるスケルトンハウスを提供、一級建築 事務所として設計等、さまざまなプロデュースを行う。運営、エンジョイワークス。 http://enjoystyles.jp/
旧三福不動産 / きゅうさんぷくふどうさん : 古いけどあたらしい、小田原の不動産会社。物件を仲介するだけでなく、そこにどん な暮らしを築くのか、どんな仕事を生み出すのか、といったことまで一緒に考え、 サポートする。それが、旧三福不動産の仕事。1Fは中華料理店元三福をリノベーション したコミュニティスペース、旧三福。 http://93estate.com/
そこに住んでいる一人ひとりが生き生きしている状態が、活性化していると言える
角さん エンジョイワークスがやっているのは家づくりから始まって、街というのは家が集まってできている。一つの家が集まって街ができて。街というのは未来を創っていくということで、だいたい自分の家を建てたいという人は個人の欲望からスタートするんですけど、より良い暮らしをするには必ず隣人やそのエリアのことが気になってくる。地域とどう密接に関わっていくのかは地方へ行けば行くほど重要になってきます。だから私たちは家づくりから街づくり、そして未来を創っていくという気持ちでやっています。
地域活性というのはイベントを盛り上げるとか色々ありますが、結局のところ地元の人やよそ者問わず、そこに住んでいる一人ひとりが生き生きしている状態が、まさに活性化している状態と言えるんじゃないかと思います。
住んでいる人が自分の好きなことができてる街って、すごくいい街だと思う
山居さん 住んでいる人が自分の好きなことができてるまちっってすごくいい街だと思う。好きなことができてるっていう熱量が地域のなかににじみ出てる。そういうことができる小田原だったら、小田原いいなって思ってくれる人が増えてくれるんじゃないかと思っています。
なにか新しく始めたい人と、これから増える空き店舗の橋渡しができればと良いなと思う。
街の中でちゃんとした日常をどう作るかが地域にとって一番大切なことだと思う。もともとあった空き店舗に誰かが入って、大勢でなくてもそこで営みがあってお客さんがいて、そこに生活があるという方がイベントで盛り上げるよりも日常を変えられると思う。そこをやりたいと思っています。ただ、継続してやらなければいけないので、楽しく、稼げるのが続けられるものだと思っているので、それを作っていくのがすごく大事だと思っています。
その一環で、第三新創業ということで、小田原を創業の街にしようというプロジェクトを始める。小田原で創業したいという人が増えれば嬉しいと思っている。
ローカルを見つめ直す。そして、発信するところまでやる
角さん 観光客が知らないディープな場所は鎌倉にはたくさんある。観光で来る人が見ている鎌倉というのはとても表面的なところだけで、知れば知るほど奥がある。表面しか見えてない人は何回か来ると飽きてしまうんですよ。そこから一歩二歩、深められた人はどんどん街を好きになり、関係性を深めたくなり、移住したくなるというようになる。だから深めていく機会をどう提供していくのが大事なんだと思う。
山居さん 地元の人が地元を楽しんでいるということがその街の価値になると思うんです。観光客がいかにお店に行くかよりは、地元の人が行くお店へ行って、その土地のの空気を吸っているみたいなことが大事なんだと思う。ぼくの友達の言葉なんですが、「おもてなしではなくお裾分けである」って言ってたんですが、これすごく良いなと思います。地元の人が楽しんでいるところをどう見せられるかが大事だと思う。
9月の「mass×mass Cafe」
テーマ
『ゲストハウスを楽しもう!〜街の解像度を深めるツール〜』with BEER サーバー
神奈川県のお隣〈熱海〉を再発見!新ゲストハウスがオープン!
熱海で育ち、20歳前後の頃に見た熱海の現状に危機感を持ち、どうしたら自分が育った街が持続可能な街として、地域に根ざした人たちの笑顔を多く生み出していけるのか。その為にさまざまな実践されている市来 広一郎さんをお呼びして、これまでの活動や、熱海にあたらしくオープンしたゲストハウス「まるや」について、いろいろなお話を伺います。
<Guest>
市来広一郎
特定非営利活動法人atamista 代表理事: http://atamista.com/
atamista = 熱海を支えていく人たち、熱海から始まる、すべては”たった一人”から始まる。NPO法人 atamista は、100年後も豊かな暮らしができる地域をつくるために活動しています。
株式会社machimori 代表取締役:http://machimori.jp/
「株式会社machimori(マチモリ)」は、遊休不動産を活用してエリア再生を行う「家守(やもり)」事業に取り組んでいます。
▼9月4日の「mass×mass Cafe」についてはコチラ!
http://massmass.jp/event_and_school/20150904/
来月の「mass×mass Cafe」で皆様のお越しを楽しみにしております!
・ゲストハウスに興味がある!
・地域に根ざした活動をしたい!
・温泉が好きだ!
・ビールが飲みたい!
そんな方々との交流を楽しみにしています!