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EVENT / REPORT

総勢9名の起業家と実践者が登壇したBAY SIDE FES2018「シフトする社会のチャレンジ」をレポート!【EVENT REPORT】

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Part1セッション 
コミュニティ・まちづくり・ビジネス分野のチャレンジの今を知る

2018年3月24日にmass×mass関内フューチャーセンターの開設7周年を記念して、BAY SIDE FES2018 「シフトする社会のチャレンジ」を開催しました。
 
当日はこれまでmass×massがお世話になってきた方や、各分野のトップランナーを走っている起業家の方々をお招きして、この時代の求められている「チャレンジ」のヒントを探るセッションを行いました。
 
 

竹内昌義さん/建築設計事務所『みかんぐみ』共同主宰

 

 
遠いようで、日々の生活にはなくてはならないエネルギー。

あらゆるものがシェアされたり、利活用されていますが、エネルギーも例外ではありません。

『
「ない」ものを作るから「あるもの」を使う
』へシフトしていってます。
再生可能エネルギーへの挑戦は世界各国が競い合ってますが、そんな中日本は大幅に遅れています。
ヨーロッパで普及が進んでいる「パッシブハウス」。高断熱高気密の省エネルギー住宅で、冬暖かく、夏涼しい住宅は、日本でも岩手県紫波町を始め徐々に浸透してきており、そのお話はとても魅力的でした。
 

エネルギーの問題は、私達にとってもとても身近な問題でもあります。

マスマスでも、今後このテーマの勉強会等を始めていきますので、楽しみにしてください!
 
 

吹田良平さん/MEZZANINE 編集長

 

 
全米から若者が集まるアメリカ・ポートランドを題材に、これからの創造都市とはどんな街なのか、お話頂きました。


これまで企業誘致ではなく、人材誘致を試みていたポートランド。
優秀な人材を街が抱えることで、世界中から優秀な人材が更に集まるというコンセプトで様々な施策が行われてきました。メディアで注目されているような輝かしい魅力がある一方で、様々な弊害(社会課題)が生まれてもいるそうです。
そのため、これからのポートランドを、「実験する精神、実験を受け入れる精神」「挑戦する意志、挑戦を応援する都市」とし、「ヒューマンキャピタル・フレンドリーな都市」へと変革を試みているそうです。

 
「どういったまちに創造性のある人が集まるのか?」の問いに対して、「実験的なまちである」というお言葉が印象的でした。

 
 

左今克憲さん/株式会社アグリゲート 代表取締役

 

 
ご自身の起業ストーリーをお話いただきました。

人材会社のサラリーマンから「食農ビジネス」で起業されたのが2009年に26歳の時で、当時は個人事業として創業。その後2010年に株式会社化されました。
「都市の不本意な食生活を豊かにする」「食農業界に優秀な人材が目指す業界にする」ことを目標に起業をされました。
当初は営業コンサルティング+営業実行というビジネスモデルでしたが、徐々に変遷を重ね、マルシェへの出店によるリアルな販売+ネット販売、そして今では、生産・仕入れ、最適な物流構築、製造・販売を「旬八青果店」「旬八キッチン」で事業展開されています。

これまでに22店舗出店して9店舗つぶしている、といった起業から今に至るまでの具体的なエピソードまでお話いただきました。

なお、「旬八」の店舗デザインを手掛けているのは、マスマスのTENTO入居者でマーチアンドストアの除村千春さんです。

 
 

村上敬亮さん/内閣府 地方創生推進事務局

 

 
地方創生からみた日本経済の課題について、分かりやすく、時には鋭い視点で、お話いただきました。

今後の日本の社会構造を考えるうえで重要な課題の一つである「地方創生」。
ただ、その課題の根本の問題点にはいくつかあるそうです。
イベント病:大型イベントを開催して何十万人も集客するも、一向に地元にお金が落ちない。
横並び病:地域の名産を並べると、どこもかしこも牛肉ばかり出てくる(理由は単価が高いから)。旅行商品もどの旅行会社からも同じような商品が羅列されているのが現状。
特に問題なのは、地域で作ったものを自分で売ったことがないこと。

 
農家→農協が売る、旅館→旅行代理店が売るといった、地方に製造元はいるが販売元がいないのが実情で、地方創生しない大きな理由は、地方で作ったものを全国的に売ってくれる仕組みがあったからで、右肩上がり時代の流通は伸びる国内需要・均一化した市場に確実に応えるには非常に合理的な仕組みだった。
しかし、人口減少時代になると、この仕組みだと抱える在庫が膨らむ一方になる。
兵庫の「集落丸山」での古民家再生により限界集落が黒字事業のホットスポットに、飛騨古川「美ら地球」での外国人を自転車に乗せて田んぼ道を巡る人気ツアーの話など、
他所にない「価値」を探し出し、それを商品として売っている、既に地方で成功している事例も紹介いただきました。

地方で起こっている問題は、いずれ大都市でも起こる話である、という言葉が印象的でした。

 
 

Part2セッション
横浜のソーシャルビジネスのチャレンジの今を知る

 
後半は、これまでマスマスが開講しているスクールで講師としてお世話になっている方や、受講生に登場していただきトークラリーのようなスタイルに。
いまどんな活動をしているのか、マスマスでどのような学びがあったか、これからチャレンジしたいことは何か。

いま抱いている想いと一緒にそれぞれの言葉で語っていただきました!

 

和波俊久さん。「Lean Start Japan LLC」代表社員。プロセスコンサルタント。
私たちが実施する「ソーシャルビジネス・スタートアップ講座」をはじめ、各講座で講師を務めていただいています。
 
 

小島希世子さん「NPO法人農スクール」代表・「えと菜園(株)」代表。
コワーキングスペースmass×massの入居者。農業を通じて、野菜を育て、人を育て、日本の未来を育てることに挑戦しています。

 
 

荒井聖輝さん。横浜駅から徒歩圏の丘の上で、シェア型複合施設を運営を軸に、地域コミュニティづくりを実践しています。
ソーシャルビジネス・スタートアップ講座の卒業生。

 
 

橋爪智子さん。「NPO法人日本補助犬情報センター」専務理事兼事務局長。
補助犬の社会における理解と普及、障がい者の社会参加・復帰を推進することを目的に相談・情報提供を行っています。
かながわボランタリーエースプログラムの卒業生。


 
 

中川陽子さん。「ごはん屋MOGU」代表。
横浜市・大倉山のカフェの定休日を活用して、地域の孤食解消を目指した「ごはん屋MOGU」を主宰しています。
ソーシャルビジネス・スタートアップ講座の卒業生。


 
 

アフターパーティーにaid.kitchen エイド・キッチンさん登場!

 

 
さいごは、集まってくださったみなさんと楽しく懇親会に。
ケータリングは逗子駅近くにお店をオープンしたばかりの「aid.kitchen エイド・キッチン」さんに!
ヘルシーで美味しいフードをご用意いただきました!ありがとうございます!
 

 

 

 

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