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今回は中小企業診断士の市岡久典さんによる「ビジネスプランの作り方①」。
前々回、前回までの講義で、ビジネスを始めるための“下地づくり”をしてきました。そして、いよいよ自らの事業を練る段階に入っていきます。そのために重要なのが『ビジネスプランの作成』。初めて計画を立てる人にもわかりやすいよう、講義と併せワークも行い、短いながらも学びの多い時間となりました。
市岡久典 中小企業診断士 ◆プロフィール 経営コンサルタント、心理カウンセラー。 起業セミナーの講師など創業・起業支援に取り組んでおり、特にソーシャルビジネスや女性起業の支援に携わる。起業時や新規事業に おけるビジネスプランの作成支援では、実行性の高いプランになるようコンサルティングを行なっている。独立や起業の実現に向けた コーチングも提供している。
ビジネスプランを立てることとは、想いを見える化し、より具体性を持たせ、戦略を考える工程
「ビジネスプラン」とは、例えるなら起業家の夢(ビジョン)を実現するための「手引書」、将来像を実現するための手段。もし山登りで、地図も持たず準備もせず登れば遭難しかねません。同じようにビジネスプランを持たずに事業をスタートしてしまうと、先々「遭難」してしまうかもしれません。ビジネスプランはまた、いろいろな人を巻き込む時にも必要、助成金申請にももちろん必要。そのために、経営理念や大切にしている想いなどもとても大切だと、市岡さんは言います。
ビジネスプランには、基本的な構成があります。作成するにあたっては、“事業領域”を決める、“キャッシュポイント”を考えることがとても大切とのこと。「世の中に必要とされていること」「自分ができること」「自分がやりたいこと」のすべてを満たす事業は何なのか、そして、社会的課題を解決することと活動資金をどう得るかを両立させるのか、ビジネスプランを立てることとは、想いを見える化し、より具体性を持たせ、戦略を考える工程だということがよく分かりました。
後半は、個人で簡単なビジネスプランのシートに記入し、その後数名のグループでシェア。シートがなかなか埋まらない人もいましたが、口頭で補足しながら、想いを皆に聞いてもらいアドバイスをもらうなど、和気あいあいとした時間となりました。
次回の講義テーマは……
『ビジネスプランの作り方② 収支計画』
古川総合事務所の古川大輔さんが講師を務めます。
次回の講義では、さらにもう一歩踏み込んで、ビジネスプラン作成の考え方を深めていきます。