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約2ヶ月の講座もそろそろ中盤にさしかかってきました。今回は実践者の取組みを紹介する講義の第1回目。
先輩起業家として、グッドネイバーズカンパニー代表の清水愛子さんにお話いただきました。
清水愛子 一般社団法人グッドネイバーズカンパニー代表理事 ◆プロフィール 1980年生まれ。慶応義塾大学政策・メディア研究科修了後、携帯電話会社ノキアにてアジア圏のデザインリサーチ業務を経験し、 2008年より博報堂イノ ベーションラボに参画。生活者発想を基軸としたコンサルティング業務を経験する中で、日本の高齢化 地域が抱える医療・保健・福祉分野の課題に関心を持つようになり、次世代高齢社会をテーマにした複数企業共創型プロジェクト の発足や、東京大学i.schoolで高齢化をテーマにした未来洞察プログラムの講師 (09-13年)などを務めた。2014年に グッドネイバーズカンパニー設立。医療機関の取り組みを地域住民の視点で紹介するコミュニケーションツールの 企画・制作や、 「遊び」テーマにした予防医療プログラムのプロデュース、ケアの現場で活躍する人材とクリエイティブ系人材が出会う参加型の トークイベント 「ケアクリ会議」の企画・運営などを手掛けている。 一般社団法人グッドネイバーズカンパニー:http://gnc.or.jp/
地域課題などを創造的に解決する”生活者発想のデザイン集団”グッドネイバーズカンパニー
一般社団法人グッドネイバーズカンパニーは、“地域医療・福祉・保健の現場を対象にした生活者発想のデザイン集団”。2014年、高齢化した地域が抱える課題やそのような地域で暮らす生活者が抱える課題に対して、創造的な解決をもたらすことを目的に設立されました。
清水さんご自身は、グッネイバーズカンパニーの代表をしながら、医学部に学士入学をし、現在医師を目指されています。実は、医院を営む家庭に育ったものの医療に良いイメージを持てず文系学部に進学。卒業後は、ノキア、博報堂などで社会科学系のバックグラウンドを活かし、リサーチャーとして活躍されてきました。そんな清水さんが医療に目を向けるきっかけとなったのが、博報堂で携わったユニバーサルデザインの指針作成のお仕事、そして東日本大震災だったそうです。
「医療の問題は医療だけではケアできない、さまざまな人も地域も“横断的”に取り組まなければ回らない」そのような思いから、グッドネイバーズカンパニーを切り盛りする清水さん。数多の紆余曲折を経て、現在は少しずつ関わってくれる仲間も増え、イベントなども盛んになってきたとのこと。起業してから起こった決して美談だけではない、これまでとこれからのリアルなお話も、楽しくお話しいただきました。
起業を志す受講生にとって少し先を行く先輩起業家の話は、とても身近に感じられた様子。起業したその後に待ち構えるさまざまな局面も、笑顔を語ってしまえる清水さんのしなやかさに共感した受講生も多かったのではないでしょうか。
次回の講義テーマは……
『社会的企業の法人格』
弊社代表の治田友香が講師を務めます。