人生100年時代を迎え、60歳以降の人生が長くなっています。
地域とのかかわり方、働き方が多様化したことで、様々な選択肢の中から、自らの関心や体力、状況によって自由に選択したり、組み合わせたりして活動するシニア世代の方たちがいます。
「よこはまポジティブエイジング」は、シニア世代と地域の企業・団体での地域貢献活動をつなぎ合わせるプログラム。
基礎講座を受講した後、個人やチームで地域の企業・団体での活動に参加する機会をマッチングします。
120名を超えるアクティブシニアが、横浜三塔の一つ「ジャック」に集合!キックオフイベントを行いました。
9月4日に横浜三塔の一つ、「ジャック」で知られる横浜市開港記念会館に、よこはまポジティブエイジング事業のキックオフイベントを開催しました。200名を超える申込みがあり、当日は市内全域から120名を超える参加者が集まりました。
2040年には3人に1人が高齢者になる時代。シニア世代の新たな社会参加のきっかけをつくる本事業は、地域包括ケアシステムの深化と推進を目的として、本人のやりがいに着目し、
地域団体や民間企業での活動を通して、シニアの健康づくり、生きがい、仲間づくり、フレイル予防に寄与するプログラムです。
イベントでは、人材育成、越境学習、パラレルキャリアを専門とする法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴先生から、「アクティブシニアが活躍するこれからの社会」というテーマで講演いただきました。
石山先生によると、48.3歳以降、幸福感情が高まるエイジングパラドックスが起こり、例えば、会社などのしがらみから解放され、限られた年齢の中でより幸せを追求しようと思うようになるそうです。また、仕事や家庭中心のセカンドエイジに対して、自分のやりたいことを追求できるサードエイジは、地域や社会に貢献することに関心が向くなど、人生の意義を追求するといった意識や行動の変容が起こる時期でもあります。
講演では、自分が属する組織に貢献するといった「大きな物語」に対して、個人のやりたいことを起点に地域の取組みに参加していく「小さな物語」として、各地で活動している方の具体的な事例を紹介いただきました。
実施後のアンケートでは、参加者の半数を超える方からの回答がありました。「これからの自分の活動の後押しをしてもらえた」「活動に参加し、自分のサードプレイスの幅を広げたいと思いました」「就労にこだわっていましたが、社会との関わり方にいろいろな手段があることがわかりました。」「これからの人生について漠然としていましたが、入り口に立てたような気がしました。」といった感想が寄せられ、みなさんの関心や意欲の高さを感じたキックオフイベントでした。
キックオフイベントの熱気を引き継ぎ、基礎講座開講へ。募集開始!
2024年度はよこはまポジティブエイジングの活動にあたっての基礎を学ぶ「基礎講座」を西区、金沢区に加え都筑区でも実施します。
その後、受講生のニーズに寄り添い企業・団体などから切り出された活動とマッチングする「スキルマッチング」、企業・団体などから提示されたテーマ・課題にチームで取り組む「チームチャレンジ」にて、実際に活動してゆきます。
講座詳細、募集申し込みについてはよこはまポジティブエイジングHPをご覧ください。