シェアオフィスmass×massが毎月第1金曜日に定期的に開催しているトーク&交流イベント「mass×mass Cafe」をレポート!2017年9月1日(金)は【地域とつながる!シェアオフィス】シリーズ第4弾。
秋田県五城目町から3名のゲストをお招きしました。五城目町にいま、どんな人たちが集まっているのでしょう?!
(今回はドチャベンジャーズ「五城目ナリワイクリエイティブ」との共催で開催しました!)
それぞれから見た五城目町。ゲスト三人によるプレゼンテンーション。
マスマスカフェでは、これまでも2拠点居住や副業的な働き方などをテーマに扱ってきました。
それぞれ、多様な働き方を実践している方々のお話は熱量も高く、ワクワクします。
さて、今回は秋田県の日本海寄り、八郎潟のとなりに位置する町、人口1万人に満たない五城目町へUIターンをして地域に関わりながらナリワイづくりをされている3人をお招きして開催しました。
高齢化率は40%を超えるこの地域で、まちの魅力を再発見、リニューアルして自分たちの“なりわい”をつくっている3人にお話いただきました!
前半では、ゲストの秋元さん、竹内さん、小熊さんからそれぞれの視点から見た五城目の印象や地域でどのような活動をされているのか。日常の暮らしについてプレゼンテーション。後半では、mass×massスタッフもほりごめと一緒に4人でまちの雰囲気やUIターンをする上での不安要素をどのように解消していったのかより詳しくお話いただきました!
自分たちが面白いことが地域にもつながるように
トップバッターの秋元さんは秋田県大仙市のご出身。
上京してから、島根県海士町で教育系のお仕事に関わりながら5年半ほど過ごし、五城目町へ移住しました。
まずは五城目町にできた「BABAME BASE」や「シェアビレッジ」「朝市plus+」についてご紹介してくれました。
また週の半分は株式会社ウェブインパクトの社員として働きながら、残りは個人事業主としても仕事をし、地域における新しい働き方をしている秋元さん。
地域でなりわいを作るというと、起業することやまずは地域のニーズを掘り起こして、、と考えがちですが、まずは自分が面白いと思うものをやってみようと、秋元さんはあくまで肩肘張ることなく自然なスタンスです。
「あくまで自分が面白くて、それが結果的に地域につながるということが無理のないカタチで。起業するとか、五城目の企業に勤めるのかは手段です。いろいろな形があって良くて、おもしろく暮らして働きたいなという文脈で人が集まってくれるとより楽しい地域になると思います。」
家族でほしい子育て環境をつくっていく
続いて2人目は息子さん4人の6人家族で移住した竹内さん。
都内で暮らしていた経験から、都市と地方での生活や子育てについてお話してくれました。
お子さんが増えるにつれて安心して子育てができる環境が欲しいと、週末や休みを利用して候補地を訪れてたという竹内さんは、暮らし方から考えて移住する場所を決めたそうそうです。
都内での生活も長かった竹内さんは地域でのつながりについて語りました。
「都会では人はたくさんいますけど、なかなかキーマンに会うことは少なくて。
秋田にいると面白いうことに、会いたいなっていう人にちょっと待てば会えるんです。こちらから積極的にアクションしていかなくても、誰かを介して紹介してもらえるんですね。」
もともと出張の多いお仕事をされていることもあり、いまでも県内、県外へいくことも多いんだとか。
それでも地域での生業づくりに関して意気込みも語ってくれました。
「秋田の自然を生かして色々なことにもチャレンジして行きたいなと思います。
夫婦でも子育てをテーマに、地域のみんなで子供を育てができる文化や、居場所づくりなどもしています。」
地域にはいってみると当たり前だと思っていたものがないこともしばしばあります。
それを悲観的に捉えるのではなくて、じゃあ自分たちでつくるとしたらどうできるだろう?という発想をしている竹内ご夫婦がとても素敵だなと感じました!
地域の人が自分たちの地域の魅力に気づいてもらえるように
最後にお話いただいた小熊さんは五城目町の出身。
いつか地域に戻ろうと決めつつも、2008年から香川県直島で暮らし、美術館の施設運営に携わっていました。
当時、人口3000人の島に国内外から年間で15万人の観光客がきていたそう。
しかし、同じような交流人口を五城目町で増やすのも違う気がすると感じながら地元へ戻り、まずは地域おこし協力隊として活動をスタートさせました。
「五城目町の空き家をリノベーションして住居と一部をギャラリーにしました。
いまはいろんな仕事を作っている仲間が周りにいて、ギャラリーを作ることで秋田の美大生が五城目に関わってくれるきっかけをつくれたらと。」
小熊さんがオープンしたギャラリー「ものかたり」はもちろん県外からきた人が訪れれば、その地域を知るきっかけにもなりますが、地元の人との関わりしろも大事にされています。
「もしかしたらアートのような面白いものは日常にあるんじゃないかと感じました。
学生がフィールドワークをして地域にあるものを引き出して、地域の人に伝わっていきながら地元の人たちが地元の魅力を気づいてもらえたらと思っています。」
「ものかたり」をリノベーションするときや、使用している家具は地元の職人さんに関わってもらったそうです。
実は、職人が多い町でもある五城目。
これからは、空き家の利活用のサポートもしていく小熊さんは、古い家財のリメイクも地元の職人さんに協力を得て行なって行きたいとお話いただきました。
ここからはクロストーク
それぞれ、ゲストの皆さんからのトークが終わり、ここからはマスマススタッフのほりごめも参加してのクロストーク。
地域でゲストのみなさんがどのようにお仕事をされているのか伺いました!
ほりごめ 五城目町にあるシェアオフィス「BABAME BASE」は廃校になった小学校を活用しているそうですね。
秋元さんと竹内さんはそちらに入居されているそうですが、他の入居者さんとの交流や雰囲気はどうですか?
秋元さん ぼくが一番の新参者ですが、、、オフィスは教室単位で貸していて、家賃は月々2万円。
横のつながりも強くて、本当にいろいろな業種の方が入居されています。
こういう仕事取れたんだけど、一緒にやらないとか。家族ぐるみの付き合いもごくごく自然にありますね。
竹内さん 本当にそうですね。
僕自身は2階からみる森山の景色。この風景が好きで、ここでオフィスを構えたいなと思って五城目町に移住をしました。
こちらへきてから日々感じているのは場所がある価値。地域のことを考えた時に、人が集う場がある、良い感性を持った人たちが集える場があるっていうのがすごく重要な気がしていて。
五城目町にはものかたりもそうですが、ただの遊び場、シェアビレッジなど、人の流れづくりや、集える場が少しずつできてきています。
ほりごめ ぼくをはじめ、ローカルエリアでの暮らしに憧れを持ちつつ、漠然とした不安を抱えている人も多いと思います。
移住してから困ったことや、それをどう乗り切った聞いてみたいです。
秋元さん 意外と大変だったことはなくて。
というのも、困った時に頼れる人たちがたくさんいるんです。
というのも、移住する前に何度か通っていて。ある程度の知り合いや繋がりができていました。そういう下準備はできると良いかもしれません。
まずは遊びながらっていうのがいいですね。
小熊さん 僕の場合も家族にはいつか地元の五城目町に帰りたいと伝えていて。
年に数回帰省するときも、しっかり冬に帰ったりしてある程度、寒さや雪も慣れておいてもらいました。
・五城目ナリワイクリエイティブ:https://peraichi.com/landing_pages/view/gojoumenariwai
・ものかたり:http://mono-katari.jp/
・BABAME BASE:http://babame.net/
・ただの遊び場:https://www.facebook.com/TadanoAsobibaProject/
マスマスカフェとは
横浜のコワーキング・シェアオフィスを運営する関内イノベーションイニシアティブ株式会社が、毎月第一金曜日に開催するトーク&交流イベント。毎回あたらしい価値を創造しているクリエイターや起業家をお招きして、これからの時代を切り開くためのアイデアやマインドのヒントを探るナイトパーティー。
この横浜・かながわであたらしくビジネスをはじめたい人、課題を解決するブレイクスルーを求めている人、一緒にプロジェクトを始める仲間が欲しい人等、沢山の人が集う場です。もちろんマスマスに入居を検討している方も、毎回ウェルカムです!是非遊びに来て下さい。
イベント情報はFacebookページでも発信していきます!:https://www.facebook.com/massmasskannai/