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【レポート】体操やJAZZを通じて繋がりを広めるお二人が語る、地域の魅力とは - くらすBar vol.2 「たまプラーザのここが好き」

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田園都市で暮らす、働くプロジェクトとは

持続可能な郊外住宅地のためには、地域で新しい働き方が生まれ、充実したライフスタイルを送れることが大切と考えます。さまざまなプログラムを通じて、田園都市沿線での豊かで新しい暮らし方・働き方を創出するプロジェクトです。

▶︎次世代郊外まちづくりの活動の一環です。

 
『くらすBar』は田園都市沿線でチャレンジしている方や新しい価値を生み出している方をゲストにお招きして、これからのアクションやヒントを探るトークイベント。
 
JAZZ喫茶&JAZZBAR『ROLLINS』マスター近藤優さんフリー体操指導員 藤元直美さんをお招きし、PEPLE WISE CAFEにて開催いたしました。進行は弊社 関内イノベーションイニシアティブ株式会社(以下、Kii)代表の治田が務めました。
 
今回は「たまプラーザのここが好き」と題して、ゲストのお二人からたまプラーザとの関わりや魅力をたっぷりと語っていただきました!
当日はたまプラーザにお住いの方に限らず川崎市、綾瀬市、大和市など遠方の方にもお越しいただきました。
 
ゲストお二人のトークは、他の地域で何か活動をされている方・目指している方にとってもヒントが得られる機会になりました。
 
それでは当日のレポートをお届けします。
 

今回のゲストスピーカー

フリー体操指導員
藤元直美さん

◆プロフィール
日本体育大学在学中の1999年からNHKテレビ・ラジオ体操に出演(2002年まで)。2015年から全国ラジオ体操連盟
指導委員とてし、ラジオ体操の指導・普及推進、研究活動に全国を回っている。他に、大学、幼稚園、保育園にて
体操指導も行っている。2012年に横浜市青葉区美しが丘西に転入。中学2年と小学5年の母。趣味はゴルフ、スキー、
ガーデニング、ハーブ、アロマ。

 

今回のゲストスピーカー

JAZZ喫茶&JAZZBAR『ROLLINS』
マスター 近藤優さん

◆プロフィール
1981年、福岡県小倉市生まれ。高校在学中から雑誌『egg』や『Popteen』のモデルとして活躍。東京ディズニーランドの
ジャングルクルーズの船長、ダイニングバーのキッチンスタッフなどを経て、26歳から広告・宣伝用フイルムを販売する会社
で営業として働き始める。営業マンとして渡り歩いた全ての企業でトップクラスの成績を残した。2012年、31歳でJAZZ喫茶
&JAZZBAR『ROLLINS』を美しが丘にてオープン。2017年、具材入れ放題まぜそば『異端児』をオープン。2019年、地域経済
循環サービス『キフオク』をリリース。
◎JAZZ喫茶&JAZZBAR『ROLLINS』:http://www.rollins.jp/

 

 

体操との出会いから現在まで。
地域や世界にも繋がる体操の魅力

 
日本体育大学で体操部だった藤元さん。
在学中にオーディションに合格し、NHKテレビ・ラジオ体操に3年間出演します。
その後は都内で結婚や出産を経験し、子育てを中心に生活をしていましたが「ずっと続けてきた体操をやめる勇気がなかった」とのこと。
保育園に娘さんを預けて「体操」の活動をスタートさせます。そのタイミングで暮らす場所についても考え直します。
 

「仕事のために神奈川にも都内にもアクセスしやすいこと、そして緑豊かであることを条件に探しに探して選んだのがたまプラーザでした。」
 
現在は、日本体育大学の体操研究室で講師、保育士養成の運動教室、座間市で健康体操を広めるなど活動は多岐に渡ります。
 

 
藤元さんが所属する全国ラジオ体操連盟は、指導員が全国で約1万9千人所属。そのうち筆記や実技の試験で認定される「二級指導員」は全国で約1650名。そのうち「一級指導員」なのは、約800名です。
藤本さんはその指導員たちをマネジメントする運営者18名のうちの1人です。
 
オフィスや工場、工事現場などでラジオ体操の普及活動を行うことを始め、スポーツ国際貢献事業「sport for tomorrow」の活動にも最近は取り組まれています。東京オリンピックに向け、官民連携のもと「発展途上国に日本のスポーツを広めることで貢献しよう」と推進されているこの活動で、藤元さん自身も、ニカラグア、トンガといった発展途上国に実際に行かれたとのこと。特にトンガでは、技術を広めるだけではなく、トンガの国営放送のテレビ番組で日本のテレビ放送のトンガ版を作ることもされたそうです。
 
「身体にはいいことづくめ」「地域との関わりを生み、地域にとっても高齢者の見守り機能を果たせる」というラジオ体操の魅力を、日本国内のみならず世界に広めています。
 
 

「現状維持で留まってはいけない」という思いがエネルギーに。
体育・体操用語で語るたまプラーザの三つの特長

 
様々な活動をされてとてもアクティブな印象のある藤元さん。
一方で、たまプラーザにはすぐに溶け込んでいったわけではなかったそうです。地域により深く関わるきっかけになったのは、「まちなかパフォーマンス」に偶然友人に誘われて参加したことでした。「やっとこのまちに引っ越してきた、地域の人と知り合いになれた」と実感ができたそうです。
 
「まちなかパフォーマンス」でできた仲間と、シェアカルという、気軽に地域の人が参加できる場づくりの活動にも取り組まれています。
 

 
そんなたまプラーザの特長を「体育用語と体操用語」で表現してくれました。
 
一つは、「柔軟性が高いこと」。たまプラーザは、外部からの人間、何者かもわからない人間も受け入れてくれる柔軟性がある、と感じているそうです。
 
二つ目は、「バランス能力」。今回のくらすBarが様々な組織体の関わりにより実現していたり、それにより色んな人が色んな形で活躍していることを表現したとのこと。
 
そして三つ目は、「過負荷(オーバーロード)の法則」。「同じ負荷しかかけていないと現状維持にしかならないけど、負荷をかけていくと筋肉がついていく」という法則になぞらえ、たまプラーザで多岐にわたる活動と活躍をしている人たちの様子を見ることで、このまま現状維持でとどまってはいけないなと発奮し、自分のエネルギーへと繋がっていくのだとお話されました。
 
 

「一生懸命やっていたら関わりができて、責任感や使命感を抱くようになった」。変化したまちへの思い

 
続いて、JAZZ喫茶&JAZZBAR『ROLLINS』マスターの近藤優さんにマイクが渡ります。近藤さんは、イタリアンのお店のシェフ、モデルやディズニーランドのキャスト、営業と様々な職に携わったのち、一番やりたいことはなにかと自分に問い直し最終的に選んだのがJAZZ喫茶&JAZZBARだったそう。
 
原体験は、19歳の頃に働いた中野のJAZZ BARでJazzを通じて様々な人と人との繋がりが生まれる魅力を感じたこと。それから「いつかJAZZ BARをやりたい」と抱いてきた思いを、ある時入り浸っていたお店で話したところ、お店を譲る話をもらいそのまますぐにROLLINSをオープンしました。
 

 
当初はまちづくりに対して積極的ではありませんでしたが、「JAZZ BARを一生懸命やっていたら関わりができて、地域に対して責任感や使命感を抱くようになった」といいます。
 
2年前に2店舗目の飲食店「異端児」をオープンさせるも飲食店経営の難しさは常に感じているとのこと。実感するのは「地域の人たちから『お店をやってくれてありがとう』と言われるがあくまで自分のためにやっている。それに地域の人が応えてくれただけ」だということだそう。
 
 

ばらばらになっているものを一つの大きなエネルギーにしたい。
たまプラーザならではの課題と近藤さんの目指す未来

 
そこで、地域のために何か貢献できることはないかと考えたサービスが、「キフオク」です。
 
「キフオク」は、地域の人たちの不用品、遺品などのオークション代行するサービス。そして売り上げから手数料を引いた金額をまちの活動団体に寄付もできる、という仕組み。資金調達に苦労をしながら地域活動をしているお客さんたちの様子を見ていたことから考えついたとのことで、「長く住んでいるたまプラーザへの愛着が今形になって現れてきたように思う」、と近藤さんは語りました。
 

 
そんなたまプラーザについて、近藤さんは「活動も多い、実行している人も多い。地域の人達がとにかく暖かいまち」だと表現します。一方で、懸念していることもいくつかあるそうです。
 
一つは、地域のなかで活動や人がまばらになってしまっていること。近藤さんはそれを一つの大きなエネルギーにしたいと考えています。
 
外から来る人が多いものの、その人たちが住むだけ、寝るだけの状態で、自分の熱と違うということ。そういったまちに関心がない人達にどうアプローチをして、エネルギーを大きくしていくかを現在模索しているのだそうです。
 
 

最後に

 

 
最後に、藤元さんと近藤さんのお二人に、今回のテーマでもあった「たまプラーザのここが好き」についてまとめていただきました。
 
藤元さんは、主婦目線で「デパートの品物も買える、商店街の品物も買える、ROLLINSのようなお洒落なお店もある。便利さやお洒落さ、古さが混じっている様子が好き」だそうです。
 
一方、近藤さんからは、「なんでも揃っているし、交通の便もいいから、外にでていくこともできる。ここで完結できる便利さ」との言葉。そして、その場に様々な地域の方々が来てくれていたように、「こんなに素晴らしい人達が潜んでいることも魅力のひとつ」、とまとめていただきました。
 
 
その後、藤元さんと一緒に全員でラジオ体操を実践。スタッフも参加させていただき、藤元さんのお手本とお声がけを目の前にして取り組むラジオ体操の魅力を体感しました。
 

 
 
当日は、藤元さんがラジオ体操に取り組んでいる地域の郵便局長の方やシェアカルの活動に一緒に取り組む方、近藤さんのお店に通っていらっしゃる方などもいらっしゃっており、「才能あるお二人の普段は見ることのできない姿を見れてよかった」「参加した人同士の繋がりやゲストの方に直接質問する機会がもててよかった」と、お普段はなかなか聴けないお二人のお話や他の参加者の方々との交流も楽しみながらご参加いただけたようです。
 
藤元さん、近藤さん、People Wise Cafeのスタッフの方々、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
 
 

 
次回のくらすBarは、01月24日(金)19:00から、開催場所はWise Living Lab共創スペースです。
今回は、『暮らしにアートがあったなら』をテーマに、伊藤 キムさん月森 忍さんらにお話いただきます。
 
▼次回の詳細はこちら!ご参加お待ちしております!
【くらすBar vol.3】「暮らしにアートがあったなら」ー 田園都市で暮らす、働くプロジェクト

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