いよいよスタート!独立系書店のはじめ方
先日の5月末。mass×massに併設されたシェア方書店【Local book store kita.】で開催されたブックマーケット第3回「本は港」。おかげさまで700名以上の方々にご参加いただき、大盛況で終了致しました。
そして、「本は港」のスピンオフ企画【独立系書店のはじめ方】
第一期がいよいよスタートです。
オンライン通販の拡大により、いつでもどこでも本が買える時代。
一方でまちの書店は少しずつ数を減らしてきました。
利便性と引き換えに、私たちは何か大切なものを失いつつあります。
2018年ごろから少しずつ、神奈川県内にも個人が営む「独立系書店」が増えてきました。
相模湾に面した小さな港町で、
昔ながらの商店街の空き店舗で、
高齢化が進む団地の中で、
それぞれの書店主の哲学を反映したユニークなお店が、
新しいつながりを生み出しはじめています。
そして2023年、個人で書店や出版社を営む人々が集まって始まった「本は港」では、「本を売ること」だけを目的とせず、「本を愛する人たちが集う場を作り、本に携わる人を増やすこと」を志してきました。書店主や編集者たちの熱い思いは、トークイベントなどを通じて多くの方に届けられたのではないかと自負しています。
小さな船が集まれば、外国からやってきた大きな船にも負けない力を持ち得るかもしれない。「本は港」に集まってくださった多くのお客様に、この地域での書店経営と本づくりには、まだ希望があると教えていただきました。
スクール開校に向けて|私たちの想い
今地域にある本屋では、
様々なスタイルが生まれています。
本だけを仕入れて販売するお店、
中古の古書の販売、シェア型本屋
または、カフェの併設やイベントスペース併設など
多種多様な本屋が生まれています。
定年退職した後の夢物語ではなく、
家賃を払い本を仕入れ、売上から投資回収を行い、
3年後・5年後も書店として
地域に存在し続けるために、必要な準備とは何か?
神奈川の独立系書店のオーナーたちから学ぶ、
リアルな開業講座。
地域やローカルに本のある空間を
作るための講座です。
ブックマーケット「本は港」についてはこちらから
神奈川県内の独立系書店や出版社が集うブックマーケット。2023年5月にスタート。これまでに3回しています。本を売るだけではなく、書店オーナーや出版社の生の声をお届けするトークイベントを通じて、本に関わる人やつくり手を増やすための様々な取り組みを展開しています。
本講座の目的
・独立系書店を一緒に考える
・独立系書店の現在地を知る
・持続可能な書店経営について学ぶ
・地域の暮らしと書店のあたらしい関係性をつくる人材になる
プログラム概要
対象:
・近い将来本屋を立ち上げたい人
・独立系書店について深く知りたい人
募集期間:
2024年5月31日(金)〜2024年7月16日(火)
※募集多数の場合は途中でエントリーを締め切らせていただくこともございます
定員:
30名(予定)
<かながわチャレンジ特待生制度|限定2名>
受講料無料
※神奈川県内に在住で、本講座を全て参加可能な方のみ、
特待生枠で事務局のサポートをいただきつつ、
受講生と一緒に学べる特待生枠を設けました。
エントリーフォームから、希望の方はお申し込みください。
※20代限定:審査の上選考致します。
プログラム参加費:
70,000-円(税込)
※同じチームの場合は2人目から25,000-円(税込)
※書店をめぐるツアーは別途参加費:3,000円(税込)
会場:
LOCAL BOOK STORE kita./
mass×mass関内フューチャーセンター
※講座はオンラインでも受講可能です
(応募多数の場合は、可能な限り会場までお越しいただける方を優先致します。ご了承ください)
主催:
LOCAL BOOK STORE kita./
関内イノベーションイニシアティブ株式会社
カリキュラム
全8コマ
※オンラインでの受講が可能です
1)7/24(水)19:00-21:00
講座概要|独立系書店の経営|受講生紹介
※終了後懇親会を予定しています
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
2)8/7(水)19:00-21:00
書店経営のイロハ|仕入れから空間、立地と環境から考えたいこと|事業計画書の作り方
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
3)8/21(水)19:00-21:30
書店 象の旅|加茂和弘さん
独立系書店先輩トーク① 〜20:10 |企画力講座
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
4)9/4(水)19:00-21:30
Book & Cafe coyama|奥真理子さん
独立系書店先輩トーク② 〜20:10 |個別アイデアープランブラッシュアップ講座
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
5)9/16(月・祝)10:00-16:00
書店訪問ツアー(県内2、3箇所想定)
会場:県内ツアー
6)9/18(水)19:00-21:00
書店 ポルべニールブックストア|金野 典彦さん
独立系書店先輩トーク③ 〜20:10 |プランプラッシュアップ
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
7)9/25(水)19:00-21:00
プランブラッシュアップ個別相談|中間発表
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
8)10/2(水)19:00-22:00
最終プランプレゼン|講師陣からの講評
会場:LOCAL BOOK STORE kita.(横浜市中区北中通3-33)
申し込み:こちらのフォームからご入力ください。
申し込み締め切り:7/16(火)
講師陣紹介
プログラムコーディネーター|森川正信
LOCAL BOOK STORE kita.|mass×mass関内フューチャーセンター
関内イノベーションイニシアティブ株式会社 代表取締役
1976年横浜市磯子区出身。都内で映像やWEB制作のクリエイティブに従事。2011年横浜のコワーキングスペース・シェアオフィスmass×massの運営に参画。地域×ビジネス、地域×デザインなどいろいろなディレクション、プロデュースを手掛ける。2021年6月にシェア型本屋「LOCAL BOOK STORE kita.」を立ち上げ、ローカルエリアでのあたらしい場づくりに挑戦している。
プログラムコーディネーター|太田有紀
神奈川新聞社統合編集局編成部記者|ブックイベント「本は港」ディレクター
1979年相模原市生まれ。文化部で読書面を担当していた2023年、県内の独立系書店や出版社が集まる催し「本は港」を企画。県内の書店・出版文化の振興に携わっている。
講師|中岡 祐介
石堂書店|本屋・生活綴方|三輪舎
1982年茨城県ひたちなか市出身。会社員を経て、2014年に三輪舎を開業。10年間でつくった本は11冊、「おそくて、よい本」を標榜。2019年より横浜・妙蓮寺のまちの書店「石堂書店」の経営に参画。2020年2月に本屋・生活綴方を開業。店内に設置したリソグラフを活用した出版レーベル「生活綴方出版部」を立ち上げ、小さい本をつくっている。
講師|鈴木 雅代
石堂書店|本屋・生活綴方
東京生まれ。石堂書店/本屋・生活綴方店長
木工業から転身して書店員は19年目。本屋を渡り歩いて現在で5軒め。
講師|加茂 和弘
本屋 象の旅 店主
1971年千葉県生まれ。書店や出版とは関係のない、不動産関連の会社に24年ほど勤めた後、退社。2022年11月、横浜・阪東橋にて「本屋象の旅」をオープン。本屋として生活していけるのか、模索しながら営業中。
講師|奥 真理子
Book & Cafe coyama 店主
1988年神奈川生まれ。デザイン会社に勤めた後、制作のノウハウを活かし2019年5月に武蔵小杉にブックカフェギャラリーであるCOYAMAをオープン。祖父母の元印刷工場をセルフリノベーションし、展示を見て本(新刊・古書)を選び美味しいコーヒーを飲むという楽しい循環ができる店づくりをめざす。書店・飲食・ギャラリーでの経験はほぼなく独学。平日は空間デザイン業、週3で店の運営をする。
講師|金野 典彦
ポルベニールブックストア 店主
1966年神奈川県生まれ。20代のとき、バックパッカーとして世界30ヶ国を1年8ヶ月旅して回る。広告会社、出版社の営業など幾つかの職を経て、自分が気に入ったローカルな街で仕事をしたいと、2018年11月、大船にポルベニールブックストアを開業。本の仕事を通して、誰もが生きやすい”風通しの良い”世界をつくりたい。同調圧力大っ嫌い。いい風の吹く場所が好き。