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阪田さんシナリオ JICA SHEPプロジェクト_20211203

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阪田さん、よろしくお願い致します。
シナリオの中に<追加質問>とある部分について、改めてご質問させてください。


Q.阪田さんについてお聞かせください。

A 就農のきっかけは、東日本大震災がきっかけ。サラリーマンをこのままずっと続けていくのか、それでは面白くないと思った。祖父が100歳まで身体を動かして働いていた。どちらかというと漁師や船乗りの家系だったので逆に農業をやってみようと。60歳で農業をはじめ、今年で10年目。
(追加質問:なぜ震災がきっかけでサラリーマンを続けていくことが面白くないと感じたのですか?)
(追加質問:農地面積やどのような作物を栽培しているかなど、農業全般についても教えてください。)

Q営農.指導事業について教えてください。

A 横浜市が実施している講座「市民農業大学講座」の受講を通じて農家になりました。農地の紹介も横浜市。飲食店と農家をつなげるマッチング事業にもお世話になっている。
JA横浜は営農情報(←追加質問:具体的にどのような情報をチェックされているのでしょうか?)をHPで発信されているので、よくチェックしています。またJA横浜はトラクターなど(←追加質問:その他JA横浜がレンタルしている機材はありますか)のレンタルをしており、機材レンタルを活用している。その他に肥料などの資材の購入も行っている。
神奈川県の農業技術センターからは、病気になった時に対処法など電話で問い合わせを行なって、技術的な情報を得ています。

A 10年前に就農した際は、横浜市が実施している援農や公園・緑地等でのボランティア活動に意欲のある市民に向けた講座「市民農業大学講座」に参加しました。結果として、こちらの講座を通じて「認定チャレンジファーマー」という資格をもらって、農地を借りることができるようになりました。

Q.その研修ではどのようなことを学ばれたのでしょうか。

A さまざまな基礎的な農業の技術を覚えるプログラムで、足掛け3年通わせてもらいました。1年目は家庭菜園の延長線上のようなことを学びながら、少しずつ春作、秋作などの野菜を育てたり。2年目は実際に農家での農作業を経験し、横浜の農家や農業について理解を深めていきます。3年目は実際に農家として独立を目指している人たちだけが受講できるプログラムになっています。その3年の「市民農業大学講座」の他に、1年横浜の農家さんに丁稚に出て、学んでから、独り立ちをしました。)

Q.研修の他に受けた行政からの支援について教えてください。

A (横浜市が実施している?)農家と飲食店などの外食産業の事業者とのマッチング事業を通じて、飲食店の方々とつながりを作ってもらっています。このマッチング事業を通じて、実際に野菜を卸させていただくようになりました。その他にも農業用機械を購入する際に相談をし、機械購入費の補助をもらったり、地産地消の事業化プログラムを受けています。現在は、6次産業化に取り組んだりしています。

Q阪田さんさんの出荷先を教えてください。

A 現在9割が直売所での販売。その他に市内で複数店舗を運営しているイタリア料理店トラットリアフランコに卸しているのと、市内の保育園の給食用に野菜を卸しています。)


Q.就農を決意された後、どのような準備をされたのでしょうか。
A 横浜市が実施している援農や公園・緑地等でのボランティア活動に意欲のある市民に向けた講座「市民農業大学講座」に参加しました。結果として、こちらの講座を通じて「認定チャレンジファーマー」という資格をもらって、農地を借りることができるようになりました。

Q.その研修ではどのようなことを学ばれたのでしょうか。
A さまざまな基礎的な農業の技術を覚えるプログラムで、足掛け3年通わせてもらいました。1年目は家庭菜園の延長線上のようなことを学びながら、少しずつ春作、秋作などの野菜を育てたり。2年目は実際に農家での農作業を経験し、横浜の農家や農業について理解を深めていきます。3年目は実際に農家として独立を目指している人たちだけが受講できるプログラムになっています。その3年の「市民農業大学講座」の他に、1年横浜の農家さんに丁稚に出て、学んでから、独り立ちをしました。

Q.研修の他に受けた行政からの支援について教えてください。
A (横浜市が実施している?)農家と飲食店などの外食産業の事業者とのマッチング事業を通じて、飲食店の方々とつながりを作ってもらっています。このマッチング事業を通じて、実際に野菜を卸させていただくようになりました。その他にも農業用機械を購入する際に相談をし、機械購入費の補助をもらったり、地産地消の事業化プログラムを受けています。現在は、6次産業化に取り組んだりしています。

Q営農・指導事業について教えてください。
A(追加質問:検討中)


Q.阪田さんはどのような販路をお持ちでしょうか。

A. 現状は4つ。現在9割が直売所での販売。その他に市内で複数店舗を運営しているイタリア料理店トラットリアフランコに卸しているのと、市内の保育園の給食用に野菜を卸しています。
現在JAの直売所「メルカート」にもは一部野菜を卸しています。

Q 多様な販路を持つために工夫した取り組みはありますか?

A 昨年の春から、仲間たちと「ヨコハマベジメイトプロジェクト」として、直営店を出しました。私と同じような新規就農者や完全オーガニック無農薬の野菜をつくる作り手たちが横でつながり、それぞれのこだわりの野菜を集め、野菜の販売はもちろん、新鮮な野菜を使った惣菜やドリンクなど、野菜の新しい伝えるお店としてスタートしました。仲間と協力をすることで、多種多様な野菜を直売所で販売できるので、多様な消費者のニーズにこたえることができます。また、チームとして多品種の野菜を確保できるため、レストランが求めるニーズにも対応できるようになりました。もし仮に自分だけの生産物で、直売所やレストランに野菜を提供すると、品数もぐっと減るでしょうし、そもそもの野菜の量も少なくなりますよね。そうなると、お客様の期待に答えられない状態になってしまいます。
(最近では近隣に住むお客様がマルシェを楽しみにしてくださっていて、早い時間に売り切れるときもあるくらいです。)

追加質問: Q なぜ直売所、レストラン、保育園、一部農協と販路を増やした/拡大したのでしょうか?販路を増やすことによる経営的意義(リスクヘッジ)などについてお伺いさせて下さい。)


Q.レストランへの個別販売についてお聞きします。現在取引のあるレストランは何店くらいありますか。

A  横浜駅周辺でいくつかお店を経営しているトラットリアフランコというイタリアンレストランに●●などの野菜を卸させてもらっています。そのレストランは系列店がを4、5店を経営しており、それら系列店でも出荷をした野菜が利用されています。

Q販路を拡大するためにどのような工夫・取り組みをしていますか

A まず大前提として私1人では飲食店に継続的に季節を通じて野菜を卸すことは難しいんです。それほど大きな畑があるわけでもないですし、私1人でやっていますので。そういった課題を解決するために「ヨコハマベジメイトプロジェクト」をスタートしました。新規就農者や有機農法を初めて販路を探している農家とチームを組んで、安定的に数種類の野菜をレストランに卸せる体制を構築しました(←レストランが求める多種多様な野菜を共有するために他農家とチームを組んだと理解。量については如何でしょうか?例えば一定量のトマトを出荷する場合も、量を確保するためにチームで共同出荷しているのでしょうか。)。
(そういった事情から、正直大規模チェーン店などに、大量の野菜を卸すことはできません。)多様な野菜を供給している我々の規模とマッチして、そして継続的に購入していただける飲食店さんとの出会いはとても大事です。(←チームを組んで共同出荷しても大規模チェーンに卸すほどまでの量は確保できないため、レストランの様に少量多品種および一定の量が求められるレストランにチームとして協力し出荷していると理解致しました。)

Q個人で取引先を探していた際の苦労や勉強になった点はありますか?

A 農家になりたての頃は、とにかく野菜が売れなくて大変でした。元々、耕作放棄地だった場所をかりて農業を始めました。とにかく土を改良し、野菜が収穫できるようになってからは、JA(が運営する直売所←で良いでしょうか?)に卸していましたが、見栄えが悪く売れ残る状況でした。そこで、他の農家に負けない野菜を生産しブランド化がすることが必要だと気が付きました。そこで現在は有機農法を見出し、オーガニックな野菜にこだわった栽培をしています。10年目を迎えています。子供たちに本当安心して食してもらえる野菜を届けたい、そういう思いがあったから続けて来れていると思います。また、他の野菜より2倍する価格になってしまう中でも、買ってくださいことで、我々を応援してくれる消費者の方々がいてくださるからこそ、頑張って農業を続けて来れていると思います。

Q.直接レストランと取引があることでどのようなメリットを感じていますか。

A 少量多品種のため、お客様からのニーズを受けて新しい野菜を育ててみたり、臨機応変にチャレンジできることでしょうか。

Q.飲食業界はCOVID-19の影響を大きく受けています。どのように対応していますか。

A 直営店では野菜の直売以外に、惣菜などの料理も提供しています。日出町フードホールは開設とともにコロナが訪れて、この1年以上は苦しい状況でした。現状も厳しい状態は続いていますが、そのような中でもテイクアウトに注力したり、さまざまなチャレンジをしながらなんとか乗り切ったところです。

Q.取引先とのエピソードをお聞かせください。

A 保育園を取引先に選んだのは、オーガニックな野菜を求めているのはやはり子供達だと思ったからです。特に親御さんたちこそ、幼児期に農薬が使われた野菜を食べさせたくないはずだと思います。また現在保育園5軒に卸すようになったのも、クチコミが一番の原因です。(保育園からそのような要望があったのでしょうか?それともご自身で保育園でオーガニック野菜を必要としていると感じ営業に行ったのでしょうか?)
また、販路についてのエピソードですが、スーパーに卸していた時期もありました。ただスーパーも、徐々に毎日これだけの量と種類を用意してくれないと、買えない。仕入れ値を下げてくるということがありました。それもわかるんです。でもそうなると我々のような農家にとっては、有機農法・オーガニックな野菜を作り提供していくスタイルから乖離していなかればなりません。それでは本末転倒ですから。

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