PROJECT / 食と農のプロデューサー養成講座 3期 2015

【第3期食と農のプロデューサー養成講座】レポート

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食と農の分野で起業を目指す方を応援!第3期食と農のプロデューサー養成講座を開講しました。

マスマスカレッジのなかでも特に人気なのが「食と農のプロデューサー養成講座」です。おかげさまで第3期を開講することができました。今回も農家のこせがれネットワークの宮治勇輔さんをメインコーディネーターに、街を豊かにする、地域を豊かにする、プロデューサーを育成するために豪華な講師陣をお迎えして全9回講座を開講しました。
◆カリキュラム&詳細はこちら
 

日程:2015年9月24日(木)~ 12月17日(木)全9回 いずれも木曜日、19:00~21:00
場所:mass×mass関内フューチャーセンター
受講料:43,200円(税込。受講生OBは32,400円)

主催: 関内イノベーションイニシアティブ株式会社
共催: NPO法人農家のこせがれネットワーク
協力: 神奈川食べる通信
    濱の料理人
協賛: エバラ食品工業株式会社

 
いまふたたび注目を集めている食と農の分野で、横浜や神奈川を軸とした、地域に必要なビジネスを生み出すスクールがこの「食と農のプロデューサー養成講座」です。2012年から実施しており今回で3期目を迎える人気の講座です。今回は東京や神奈川から14名の受講生が集まりました。
 

第一回(9/24)『オリエンテーション、受講生自己紹介』

コーディネーターの宮治勇輔氏が本講座のイントロダクションとして「食と農のプロデューサーを目指す上でどんなことを明確にすべきなのか」ということについて触れていきました。「プロデューサー」を「売る力」と定義して、どのような取り組みを行ってきたのか、実例をもとに異業種のシステムやノウハウの中には食と農分野に応用できるものがたくさんあるというお話が特に印象的でした。
今後自分のプランを練っていく受講生は真剣な表情で耳を傾けていました。
 

1.食と農 レポート
 

第二回(10/1)『生産者さんの話を聞こう!①』from ODAWARA/小田原
講師:秋澤史隆さん

第二回の講師は小田原で300年つづくみかん農家「あきさわ農園」の秋澤史隆さん。学生の頃は農園を継ぎたくないと反発したそうだが、世界を旅するなかで食と農ので人が幸せになっていることを感じたそう。一見、後継として何不自由なく継承しているような印象だが、そこには悩み迷いながら歩いてきた半生があった。そういうストーリーを知ることで講師との距離感が縮まった。秋澤さんの人を引き込む、ファンを増やす要因のひとつだと感じた。
 
2.食と農 レポート
 

第三回(10/15)『メディア×農作物販売って何?』講師:本間勇輝さん

第3回の講師は、情報誌「食べる通信」の仕掛け人である本間勇輝さん。
そもそも自分たちが販売している商品はなにか、を考える意味を学んだ講義だった。実現したい未来があり、そこにたどり着くために何をするのか。目的と手段をはっきりさせること。食の担い手たちの人生を描く情報誌である「東北食べる通信」は“体験”を売っているという。受講生は具体的な事例をもとに話を聞いて学びが深かったようだった。また、「食べる通信」の「よむ・たべる・つながる」という輪の循環とコミュニティの広がりを生み出し、その“体験”によって食べる人を自ら行動する生活者へ変化させたいというのもとても興味深かった。
 
3食と農 レポート
 

第四回(10/29)『生産者さんの話を聞こう!②』from ABIKO/千葉県我孫子/KANAGAWA/神奈川
講師:高田幸雄さん、苅部博之

高田さんはファーマーズマーケットでカラフルなピクルスを生産販売されています。それまでサラリーマンをしていた高田さん。脱サラをして、農家に転身した高田さんのストーリーに受講生も圧倒されっぱなし。成功の裏には地道な努力と哲学があり、受講者は改めて
「農業で稼ぐこと」に必要なマインドと姿勢を感じる回になった。
 
苅部さんは横浜市保土ヶ谷区で約3ヘクタールの畑で年間100種類の野菜と果樹を栽培し農産物直売所「FRESCO」で販売しています。農産物は量販店では見た目重視になります。味重視でお客さんに届けたいという想いから就農6年目に直売所を開くことに決めたそうです。立地も悪くはじめは集客に苦労していましたが、鮮度と品質、味の良さを武器に「口コミ」で評判になり開店後数時間で野菜が売り切れてしまうほど人気だそうです。都会で農家をすること、そしてファンを作る取り組みは受講生にとって一番の学びになったと思う。
 
4食と農 レポート
 

第5回受講生によるビジネスプラン中間発表

第5回では受講生にそれぞれのビジネスプランを発表してもらいました。最終のビジネスプラン発表に向けそれぞれコーディネーターの宮治勇輔氏からアドバイスをもらいながらブラッシュアップする時間になりました。これまで5名の講師のお話を聞きましたが、改めて自分のやりたいことに目を向ける大切な機会になりました。
 

第六回(11/12)『”まちづくり×食”を考える!』from TOKYO/東京
講師:北池智一郎さん

第6回の講師は食を通じた地域プラットフォームづくりに取り組む「株式会社タウンキッチン」の北池智一郎さん。これまでご自身の行動力で道を切り拓いてきたという臨場感たっぷりのお話に、受講生は次のアクションへの勇気をもらった様子でした。北池さんは、資金や顧客など、具体的な経営知識も一緒にお話をしてくださいました。自らアクションを起こし、関わりを持ちに行くことが地域活動の成功のカギなのかもしれません。また、「汗をかいて“自分が”持続可能な仕組みを作っていかなければなりません。口だけのプロデューサーにならないように。」と、本講座が銘打っている“プロデューサー”という役割についても鋭い意見をくださいました。「やりたいことがあるのなら、まずはとにかく自分が動くこと。」当たり前だけれど忘れがちかもしれないこのこと。背筋が伸びるような講義でした。
 
6食と農 レポート
 

第七回(11/26)『マーケティング×食”を考える!』from TOKYO/東京
講師:柴田雄平さん

第七回の講師は柴田雄平さん。飲食店経営、WEBマガジンの運営、マーケティングのコンサルタント、と様々な仕事を手がけています。講義内容は飲食店経営におけるマーケティングから資金の話まで及びました。理論的な話から専門用語などが並ぶ中、メモをとる姿や、積極的に質問する受講生が大勢いた。料理人もしていた柴田さんは飲食店の労働環境にも疑問を感じていたそう。その経験が今の経営理念のベースとなっている。食に関わる上で何を大切にするのか、自分の中から探るキッカケになっていた。
 
7食と農 レポート
 

第八回(12/10)『飲食店経営・加工”を極めよう!』講師:下澤敏也さん

coming soon..