横浜のシェアオフィス・コワーキングスペース | mass×mass 関内フューチャーセンター
ヨコハマ&かながわをもっと豊かでオモシロク

『介護』というと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか？ご高齢の方の身の回りのお世話、資格が必要、大変そうといったイメージなど、さまざまかもしれません。身近に介護を必要とする方がいないと実態を知らなかったりしますが、誰もがいつかはお世話になるものでもあります。そして実は、お仕事によっては資格がなくても働けるってご存じでしたか？
 
「ヨコハマ・イノベーションスクラム・プログラム」に参加している事業者の一つであるヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社は、介護人材マッチングサービス「ユアマネージャー」を開発し、運用しています。社長の坪井さんは介護会社に勤めてまもなく、訪問介護の現場ではヘルパーさんの仕事の中で「移動時間」と「待ち時間」がかなり多いという現状に気づき、その課題を解決すべく昨年起業しました。ヘルパーさんが効率的に働けるようになり、業界の人材不足を解消することを目指しています。また、おもに主婦の方々に向けて、資格がなくてもできる介護のお仕事があることを積極的にお伝えし、人材確保に努めています。
 

ワークショップを開催！「楽しく働く主婦」３人をゲストにお招きしました！

先日、ヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社が主催する『第1回ゆあまちワークショップ』がmass×mass関内フューチャーセンターにて開催されました。「主婦の新しい働き方」をテーマとしたイベントには、あいにくの天気にもかかわらず20名を超える参加者が集まりました。
 

 
『楽しく働く主婦のコツ』と題し、3名のゲストスピーカーが登壇。皆さんそれぞれ主婦業の傍ら、関心のある分野でお仕事をされている方々です。

1人目は、自宅でカフェ運営しているKさん。「収入はそれほど上がったわけではないけれど、好きなことができるのはいい」当初カフェを始めるにあたってあまりいい顔をしなかった夫が、いまではHPを担当してくれるなど協力的なのだそう。「日々幸せ」と笑顔でおっしゃる姿に、まさに働くことを楽しんでいることが伝わってきました。

2人目は、ハンドメイドアクセサリーを作っているNさん。SNSに毎日1つは投稿するようにしているなど、地道にファンづくりをしており、月に10万以上売り上げることも！「お客さんが自分の作ったアクセサリーを身に付けてくれていたり、友人に勧めてくれたりして口コミで広がることがうれしい」趣味で始めたアクセサリーづくりが仕事になり、家事がおろそかになりそうということでしたが、好きなことが仕事になり、さらに収入もあることはとても理想的な姿ですね。
 

さて、3人目は、クリニックのお仕事とダブルワークで介護のお仕事をしているSさん。初めは体力が心配だったものの、実際はそれほど重労働ではなく、料理や掃除なども一緒にしたりするのだそう。「また来てね」と言ってもらえるなど、相手のためになっていることを実感できるとも。かつてお母様の介護を経験されたSさん。当時は初めてで知らないことばかり大変だったそうですが、ヘルパーとして勉強するようになって、当時出来なかったことが今ならわかると言います。ヘルパーとして働くことで、将来誰もが経験する介護に備えることもできるということは、新しい発見ではないでしょうか。
 

まとめ

介護の仕事は、「家事代行など資格がなくてもできる」「重労働なものばかりではない」「短時間でもOK」「介護経験はプライベートでも活かせる」など、介護に抱きがちなイメージとはいろいろと違うことがイベントを通して伝わったのではないでしょうか。イベント終了後も、参加者の皆さんは、ヘルスケアマーケット・ジャパンの方々や登壇者の方に個別に質問するなど、終始和やかな時間となりました。
介護はこれからもっともっと注目される業界。“ひいおばあちゃんっこ”だったという坪井さんが、日本の人口問題への関心から足を踏み入れた介護業界。ヘルパーの働き方の効率化を図り、介護人材を増やそうとしているヘルスケアマーケット・ジャパンの事業からは今後も目が離せません！
 
今回レポートしたヘルスケアマーケット・ジャパンをはじめとする、橫浜市内のさまざまな事業者を支援している「ヨコハマ・イノベーションスクラム・プログラム」。来年2月25日にはYCCヨコハマ創造都市センターにて『プログラム成果発表会』を行ないます！ぜひとも橫浜を舞台としたソーシャルビジネスの「今」を見にいらしてください。