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「しなやかに災害に向き合い 乗り越える」一般社団法人減災ラボのワークショップをレポート!

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INNOVATION SCRUM PROGRAM

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このプログラムは、マスマスを運営する関内イノベーションイニシアティブ株式会社がソーシャルビジネスを行う6事業者を半年間“地域”全体で応援する、アクセラレーションプログラム。
横浜で活躍する起業数年目のソーシャルビジネス事業者に対して、市民の皆さんによるボランティアワーク“プロボノ”などを通じ、それぞれの事業者の課題を解決してスケールアウトを図るための伴走支援を行っています(平成29年度横浜市経済局委託事業ソーシャルビジネス成長支援事業)。

プログラム詳細はこちら

 

自然災害大国とも言われる日本。地震、台風、洪水、津波、土砂崩れ、噴火など、自然災害に関するニュースを私たちは日々頻繁に目にしています。ここ横浜も、地震、台風はもちろん、海に近い、山坂が多いといった条件が加わり、さまざまな災害リスクを抱えている都市の一つだと言えます。

一方で、私たちひとりひとりは災害への備えが大切だとわかっているものの、行政任せだったり、日々の忙しさに追われ後回しにしてしまったり、なかなか「自分ごと」として行動ができないというのが現状ではないでしょうか。
 
 

災害への備えを「自分ごと」に
横浜でおこなわれている“減災”というソーシャルアクション

 
「ヨコハマ・イノベーションスクラム・プログラム」に参加している事業者の一つである、一般社団法人減災ラボは、「しなやかに災害に向き合い 乗り越える」をモットーに減災に関する普及啓蒙活動を行う団体です。個人だけでなく、家庭、地域、会社など、それぞれが災害への備えを「自分ごと」にして行動に移す、そうすることで災害による被害を減らすことを目指して、代表鈴木光さんを中心に精力的に活動をしています。
 
その活動の一つに、学校教育現場や町内会などの自主防災活動などで行う、減災教育プログラム「my減災マップ」を使ったワークショップがあります。1月下旬、ワークショップが学校の授業で行われるということで、緑区の小学校を訪れました。
 

写真は、市内の別区の中学校でのワークショップの様子 
10時45分から始まったワークショップには、小学6年生2クラス50名ほどが出席し、さっそく鈴木さんによるスライドを使った講義からスタート。ときに、阪神大震災や熊本地震の際に撮られた映像をまじえ、「どんな声が聞こえるかな?」「自分たちの街の様子と同じかな?それとも違うかな?」といった問いかけをしながら進めていきます。
 
小学校6年生では、阪神大震災はもちろんのこと、東日本大震災でさえきっとほとんど記憶がないはずで、災害の実体験はそれほどないでしょう。それでも、しっかりと鈴木さんの話に耳を傾け、質問にも挙手するなどとても積極的な様子。
 
理科の授業で断層について習ったばかりだそうで、普段の授業ともリンクしていたことが、よりいっそう関心を引き出したのかもしれません。途中、「(阪神大震災から熊本地震の間)20年くらい経って、どんなに技術が進んでも、地震が起きればこれだけの被害が出る」という鈴木さんの言葉が印象的でした。
 
 

my減災マップのワークショップを通じてまちを知る

 
講義のあとは、班ごとに分かれ「my減災マップ」作りを実施。ひとりひとりに配られたクリアファイルのなかには、学校や自宅のある地域のオリジナル地図が入っています。
 

 
その地図上に、自宅や学校、避難所をマークしたり、川の浸水認定範囲に色を塗ったりしながら、自分の住む地域の災害リスクを可視化していきます。単にニュースで見聞きするだけとは違い、川の氾濫、土砂崩れといった災害リスクが、子どもでも難しくない作業を通して一気に身近に感じられたようでした。
 
ワークショップの最後には、スライドや動画を見ながら震度6の地震が起きた時の様子や対策などについて学びました。ワークを行ったあとだとなおのこと、備えが身近になり、家に帰ったら家族と共有したくなる、そんな内容のワークショップだったのではないでしょうか。
生徒さんたちからも、「家の中にある家具転倒防止グッズの意味がやっと分かった」「まずは知る大切さがわかった」などの感想が聞かれました。
 

 
このようなワークショップは、現在緑区内で緑区総務課危機管理担当の主導により「次世代への減災出前教室」として、学校と協力しながら実施されています。今年は区内全小学校16校のうち9校で実施しました。さらに、減災ラボは今後は緑区全学校、横浜市内の他区小学校、そして市外、県外への広がりも目指しています。そのためにはワークショップを実施できる人材育成やマップキット作成などのフォロー体制などが必要であることから、現在プロボノによる支援が行われています。今後も、横浜から減災を「自分ごと」にする活動を行う鈴木さんに注目してください。
 
 

3月3日『プログラム成果発表会』開催!

 
今回レポートした一般社団法人減災ラボをはじめとする、橫浜市内のさまざまな事業者を支援している「ヨコハマ・イノベーションスクラム・プログラム」。3月3日には横浜市内において『プログラム成果発表会』を行ないます!ぜひとも橫浜を舞台としたソーシャルビジネスの「今」を見に足をお運びください。
 
 

3月3日(土)成果発表会!!

タイトル
プログラム成果発表会
日時
2018年3月3日土曜日
場所
リスト株式会社 本社1階フロア

 

横浜を舞台としたソーシャルビジネスの”今”を見にきてください!
プログラム詳細はこちら