シェアオフィスmass×massを運営している関内イノベーションイニシアティブ株式会社（通称:KII）が横浜市より受託しているソーシャルビジネス成長支援事業「ヨコハマ・イノベーシンスクラム・プログラム」。
プログラムも終盤を迎え、いよいよその成果発表会が2月25日、YCCヨコハマ創造都市センターにて行なわれました！
このプログラムでは、8月の審査会にはじまり、9月の講義、10月の中間発表会、11月以降のアドバイザーによる講義やメンタリング、ワークショップ、プロボノによる支援などを経て、ついにこの日を迎えた9つの事業者。どの事業者もさまざまなアクションやプランニングを行なってきました。
アクションを起こすことで見えてきたこと、そしてそれを踏まえ、さらなるステップとして計画を練ったり体制を整えたり。それぞれの事業者が成果を出すべく邁進し、ついに迎えた成果発表会です。
横浜を舞台にソーシャルビジネスに取り組む起業家の方々によるプレゼン
「横浜から発信！ソーシャルビジネスの5年先の未来を描こう」と題した今回の成果発表会には、プログラムにこれまで関わりのあった方だけでなく、ソーシャルビジネスやプロボノなどに関心を持つ一般の方など、本当にたくさんの方々にご来場いただきました！
発表会は、当事業を主催している横浜市経済局長のご挨拶を皮切りに、事務局より当事業の概要説明、そして事業者のプレゼンが行なわれました。当初から事業者の進捗を見守ってきたアドバイザー5名も勢揃いし、事業者のプレゼンに耳を傾けました。
ひとつの事業者のプレゼンに対し、アドバイザーもプロボノも事務局スタッフもそれぞれがコメントを寄せ、この6ヶ月を皆で労うあたたかい時間となりました。
1人目の登壇者は、hoicooの柴山和代さん。創業前であるものの、当プログラムに参加し、事業計画をより具体的に練ってきました。プロボノによる支援も大いに寄与しました。保育業界に関する事業ということで、プログラム期間中にご本人も保育士資格を取得。精力的に取り組まれました！多少緊張感も感じられるプレゼンでしたが、トップバッターを無事務めた柴山さん。来る4月、保育士求人メディアのリリースが楽しみです！
2人目は、(株)Bonheurのナカヤタエさん。柴山さん同様、創業前のプログラム参加。この期間中に2つの法人を設立、イベントを実施、本の出版など、ナカヤさんの創業パワーは誰もが目を見張るものがありました！アドバイザーからは、この婚姻生活向上・離婚に関するサービスを是非とも全国に広めてほしいとエールが送られました！
3番手は、ヘルスケアマーケット・ジャパン(株)の坪井俊憲さん。介護業界の人材不足という課題に取り組んでいますが、この期間中には関連イベントを実施、それをきっかけに事業内容を見直しました。アクションを起こし次の方向性を見出した坪井さん。アドバイザーからは、以前よりプレゼンが上手くなっており、事業がブラッシュアップされているのが分かるとコメントをいただきました！
4番手は、(株)ミニモの江本聞夫さん。誰もが安全に乗れるモビリティ開発をテーマにしている江本さんですが、当プログラムでは、そのようなモビリティの情報発信のためのWEBサイトを作りに取り組みました。アドバイザーからも、情報をオープンにすることで新たな情報が集まるようになるはずというコメントをいただきました！来月のサイトオープンが楽しみです。
5番目は、NPO法人日本補助犬情報センターの橋爪智子さん。これまでもさまざまなプログラムに参加しNPO運営の糸口を探ってきた橋爪さんでしたが、当プログラムではインプットではなくアクションを起こすことを課されました。イベント実施、遺贈の使い道を具体的に検討するなど、着実に一歩一歩進めた半年間。今後の方向性が見えてきたことがアドバイザーによく伝わったプレゼンでした！
6番目は、ひとしずく(株)のこくぼひろしさん。創業まもないこくぼさんは、日々業務に追われ、会社としてすべきことに着手できないでした状況が、当プログラムを通して、とにかく「やらないこと」を決めて、事業を整理していきました。NPOのためのPR・広報というテーマを掲げるこくぼさん。今回ともに頑張った仲間を後方支援する、そんな関係性を育めたのではないでしょうか。今後の活躍に期待です！
プレゼンも終盤に差し掛かってきました。7番手は、横浜希望が丘コミュニティカフェの田口良生さん。運営するコミュニティカフェの収益改善に取り組んだこの半年。関わったプロボノの数も5名と多く、関係者のヒアリング調査や、それを元にした改善提案など、まさにプロボノ大活躍となりました！ひとえに田口さんの人柄によるところも大きいのですが、コミュニティカフェの全国モデルとなるようにとの期待の声をアドバイザーからいただきました！
8番目は、NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターの上野正也さん。黄金町界隈のまちづくりに取り組んでいる上野さんたちですが、この先を見据え、きちんとした中長期計画の策定に照準を合わせ、当プログラムに参加。それとあわせ、広報計画と会員制度策定計画を立案も行ないました。広報や会員制度などプロボノの専門スキルが遺憾なく発揮されたチームでした。アドバイザーからはもっとパッションを感じるアイディアを！と期待が寄せられました。
そしてトリは、NPO法人スマイルオブキッズの田川尚登さん。難病を抱える患者家族の支援を行なっている田川さんが、いま取り組んでいるのが横浜に小児ホスピスをつくること。今回のプログラム期間中、小児ホスピス運営のための法人設立準備など精力的に取り組まれました！設立、運営、大きなお金が動く事業ではありますが、アドバイザーから具体的なアドバイスもいただき、今後の活動に拍車がかかりそうです！
おわりに
9つの事業者が走り抜けたこの半年。複数回に渡る講義とメンタリング、事業を回しながら進めることは大変だったと思われます。けれど、このプログラムを通して、同じように頑張る仲間と出会えたこと、そしてアドバイザーやプロボノとして関わった方たちがその団体のファンになってくれたこと、それらのことが大きな糧になったのではないでしょうか。長くも短かった6ヶ月間。一旦終わりとなりますが、しかし終わりではありません。すべての事業者が当プログラムをきっかけに、どんどんスケールアウトしてもらえることを願っています。
今回の会場はmass×massを飛び出してYCCヨコハマ創造都市センターで行いました！
写真のとおり重厚なつくりの歴史的建築物。もともとは「旧第一銀行横浜支店」として使われていた建物です。
1Fのカフェスペースはどなたでもご利用できるので、お近くにいらした際はぜひご利用してみてください！
▽YCCヨコハマ創造都市センター
http://yokohamacc.org/
